• HOME > 
  • OTHERS > 
  • EXPERIMENTAL ARCHITECTURE:こどものためのThree Travelers
  • CASE1
  • CASE2
  • CASE3
  • CASE4
  • CASE5

こどものためのThree Travelers

Three Travelers for Children

写真
View More Pictures...
  • プラスチック建築としての

    《こどものためのThree Travelers》

    F.A.D.Sは、原広司が現在オーストリアで進めているRaiding Projectの一環として《Three Travelers》の制作に参加しています。 ライディングは、ハンガリー国境近くに位置する、音楽家フランツ・リストの生地 としても知られている小さな村です。この村に、写真家で建築批評家でもあるローランド・ハーゲンバーグ氏が日本人建築家による建築群をプロデュースしており、原広司も、5mキューブの宿泊施設(Hara House)を計画しています。このHara Houseの建設に先立ち、風雪にあらがって進む旅人の姿をイメージした、道標のような小さなあずまやをつくることになりました。これが《Three Travelers》です。このプロジェクトは、オーストリアと日本でほぼ同時進行、かつ独立に進められることになり、オーストリアでは2014年に、日本では、2015年に「越後妻有アートトリエンナーレ2015」の出品作品として、それぞれ異なった構法で実現する予定になっています。(DETAILS-2へ続く)

    "Three Travelers for Children" as All-Plastics Architecture

    Under Construction

     

  • F.A.D.Sは、原広司に協力し、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」の一年前となる今年(2014年)、プレイベントとしての展覧会において、《Three Travelers》の約1/2サイズのモックアップを、工学院大学の学生たちとともに制作しました。こどもたちだけが中に入れるような、小さな小さなあずまやのため、《こどものためのThree Travelers》と呼んでいます。        この作品は、一枚のアルミ・樹脂複合版(三菱樹脂アルポリック)を折り曲げることによってできています。そのため、全体を、シームレスかつ非常に薄く仕上げることができました。アルポリックは、板厚が4mmで、表面のみ0.5mm厚という薄いアルミ材で覆われていますが、芯材となるのはプラスチックです。したがって、この《こどものためのThree Travelers》も、わたしたちがこれまでセルフビルドしてきた実験建築と同じくプラスチック建築のひとつと言えるでしょう。  

     
  • 設計・制作

    原広司+工学院大学藤木研究室+F.A.D.S

    展覧会

    「全ての場所が世界の真ん中―1/100,000の妻有」展

    新潟県十日町市 越後妻有里山現代美術館

     

    「原広司:WALLPAPERS」展

    千葉県市原市 市原湖畔美術館

    期間

    2014年8月1日〜9月30日(十日町市)

    2014年10月4日〜12月28日(市原市)

    協力

    三菱樹脂株式会社アルポリック事業部

    宇田川木材株式会社

    写真 F.A.D.S, Fujiki Studio, Atelier Φ
    掲載誌

    原広司『空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙』所収